笛の歴史

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藤田さーん。笛ってなんで笛なんすか?

なんと唐突な(笑)じゃあ笛の歴史について勉強しよっか!

勉強嫌いっす…

ダイジョーブ!簡単にお教えするよ!!!

笛の歴史

笛の語源は様々あって、吹く枝が笛になったと言う説が私は好き!

え!?好き嫌いで!?

実は詳しい事は不明なんだ。
日本語では吹くもの全部まとめて笛って言うんだ。
尺八も篠笛も縦横関係なく笛って言うんだ。
日本で初めて文献に笛が登場したのは日本書紀で、
笛自体は縄文時代から存在している!
石笛(いわぶえ)と言う笛だ!

す、すごい!本当にイワですね。

奈良・平安時代

その後、平安時代に沢山の笛が海外から来たんだ。
龍笛や高麗笛(こまぶえ)、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)
などが海外から入ってきたんだ。
当時の最先端音楽がキターーーって感じかな!
ちなみに雅楽って原型を割と変えずに今日まで来てるよ!

舞楽"陵王" Bugaku "Ryo-oh"

今で言うとK-POPが日本で流行ってる感じですね!
今では生きた文化財の様な感じっすね。

当時、音楽は貴族の嗜みで村上天皇や一条天皇、
平敦盛も笛の名手と言う話があるね。
庶民も笛を吹いていたらしいけど文献が少なくて詳細は不明なのだ。

不思議の国ニホンですね〜。

鎌倉・南北朝時代

雅楽が入って来るのと同じ頃、散楽と言うモノマネの芸能があって路上で演じられていたりしてたんだ。
庶民の間では豊作を祈願して鼓を打ったり、鉦を鳴らしていた田楽(でんがく)と言う芸能があった。そんな芸能を吸収、進化させて出来たのが能なのだ。

「 翁 」 能 天下泰平・国土安穏・子孫繁栄・五穀豊穣

能!聞いた事あります!観阿弥、世阿弥!学校で習った!

能で使っている笛は能管と言う笛で、見た目は雅楽の龍笛とそっくりなんだけど、笛の中に「喉」と呼ばれる管が入っていて、わざと音階が崩してあるんだ

日本 能管(能楽) 奏法『双ヒシギ ヒヤヒ』

よくテレビとか音楽で聞く音です!

雅楽が貴族の中の嗜みであったのに対して、
能は武士の嗜みとして武家に文化として確立していくんだ!

確かにお堅い感じが武士感ありますね(笑)

江戸時代

さて段々と時代が近づいてきました!
江戸時代になると戦争や内乱が無くなって文化に花が咲きます!
生きることに必死で文化に縁遠かった庶民も
文化芸術を楽しむ様になってきたんだ!

江戸時代と言えば歌舞伎ですか??

その通り!!
他にも三味線の発展や人形浄瑠璃や落語、お祭りの文化など歌舞伎は庶民の芸能と
して発展していくのだけれど、様々な地方のお祭りや、
当時の最新の音楽、踊り、郷土芸能を文化を吸収して大きくなるんだ。

歌舞伎ってそんなに色んな要素があったなんて…

歌舞伎で演奏されてる囃子は能で使われている楽器を同じ様に使ってるので能管を使用していて、さらに庶民の芸能で良く使用されていた篠笛を使っているんだ。

歌舞伎音楽で使用される楽器達

やっと出た!篠笛!!みんな大好き篠笛!!

実は…篠笛もどこから来ていつ生まれたのかは不明なんだ…
諸説あるんだけど、7世紀頃に大陸から来た笛(龍笛など)が原型説が濃厚かな。
当時、全国的に庶民の間で使用されていたのは確かだね!

笛の謎たるや奥が深いですな…

当時使用されていた篠笛は、篠竹に穴を開けただけの簡素な作りで装飾もほとんど無かったそうな。

近代

江戸時代はドレミの概念ってないですよね??

明治時代以降に洋文化が入ってきて、日本の音楽の大きく変わったんだ。
教育に洋楽器が取り入れられて、ピアノが一般化してきて洋楽器の音の基準が庶民
にも浸透していったんだ。

学校でピアノの伴奏で歌ったりしたなぁ〜。

つい60年くらい前迄は、笛は他の楽器と音程を合わせるって概念が無かったんだ。

えええええ!!じゃあどうしてたんですか?気持ち悪くないですか??

現代人は合ってないと気持ち悪いかもしれないけど、それが普通だったんだね。
実際、昔の民謡や歌舞伎音楽の笛も音程はバラバラで全然合って無かった(笑)
段々と合わせる様になってきて、歌舞伎の笛吹きは40本程笛を持ってるよ!

唄用の篠笛

すげえええええエエエエエエエ!!!!!!!!
めっちゃ沢山!これ全部使うんですか?

多少偏りはあるけど使うかな?詳しくはまた今度解説するけど、全部音程が違うのよ〜。

めっちゃ複雑そう…

今日は沢山話したけど、また笛については詳しく解説しますね!

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